台湾以南に生息するチョウのウスコモンマダラが阿南市那賀川町で見つかり、
日本蝶類科学学会員の佐々木孝明さん(69)=同市那賀川町上福井=が捕まえた。
チョウに詳しい県立佐那河内いきものふれあいの里・ネイチャーセンターの大原賢二センター長によると
県内での捕獲は初めてで、四国では5例目。

南アジアに分布するマダラチョウの一種で、黒い羽にだるまのような形を含む水色のまだら模様が特徴。
日本には、梅雨前線の影響で南風が吹き込んだ際などに迷いチョウとして飛来する。

7月上旬の朝、自宅周辺を散歩していた佐々木さんが道路沿いの花から舞い上がったチョウを発見。
持っていた虫捕り網で捕まえた。
ウスコモンマダラではないかと思い、大原センター長に確認してもらった。
羽を広げた大きさは約9センチ。

佐々木さんは
「いつか捕獲してみたいと思っていたチョウが身近で見つかると思ってもいなかった。
 標本にして大切に保管したい」と話している。

大原センター長は
「鹿児島県や長崎県など九州地方では飛来が比較的多く確認されているが、四国では珍しい」としている。

大原センター長によると、四国ではこれまでに香川県で1匹、高知県で3匹捕獲された記録がある。

写真:捕獲されたウスコモンマダラ
http://www.topics.or.jp/data/local_news/news/2017/07/VNNEEvv.jpg

以下ソース:徳島新聞 2017/7/30 10:30
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/07/2017_1501378274624.html