世界十九カ国で展開する職業体験型テーマパーク「キッザニア」が、
名古屋市港区の東邦ガス工場跡地に進出を計画していることが分かった。
開業すれば日本で三カ所目となり、中部地方では初めて。
年間数十万人の親子連れの来場が見込まれ、地域活性化の起爆剤になる。

キッザニアはメキシコ発祥。
お菓子工場や科学研究所、裁判所、新聞社、消防署などを模したパビリオンが並び、子どもらがユニホームを着て仕事を体験する。
対価として専用通貨がもらえ、施設内で買い物をすることもできる。
スポンサー企業の支出金と入場料で運営する。

日本では二〇〇六年に東京で、〇九年に兵庫県でそれぞれオープン。
ことし十一月までに東京は約八百七十万人、兵庫は五百五十万人が来場した。
日本の運営法人は名古屋進出で中部圏のレジャー需要を取り込む構え。
地権者の東邦ガス、跡地再開発を担う三井不動産も誘致に前向きだ。

工場跡の再開発地区「みなとアクルス」は三十三ヘクタール(ナゴヤドーム六個分)に及ぶ。
関係者によると、キッザニアは地区内で一八年秋に開業する大型商業施設「ららぽーと」の隣につくられる計画。
開業時期は未定だが、ららぽーと開業後の二一年ごろとみられ、アルバイトなどで数百人の雇用が生まれるという。
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同じ港区の名古屋港金城ふ頭では日本初のテーマパーク「レゴランド・ジャパン」が来年四月に開業する。
みなとアクルスとは中川運河を通じて船で結ばれ、一帯が新たな観光名所となる見通しだ。

以下ソース:中日新聞 2016年12月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016123002000060.html