ファンタシースターシリーズプロデューサーの酒井です。

今回で酒井が更新するのは最後となります。
ファンタシースターZEROでプロデューサーとなってから10年、その間ずっと生放送、メディアのインタビューやイベントステージの出演、公式ブログなどで皆さんにお会いしてきましたが、一旦このブログを区切りとして、メディア出演を控えることとなりました。

プロデューサーを引き継いでから約10年、そして『PSO2』となってからは6年半、いろいろと辛いこと、苦しいことがありましたが、それを乗り越えてこれたのは、ファンタシースターを愛する皆さん、そしてアークスの皆さんの支えがあってこそだと思います。

ここまでシリーズを続けてこられたのは、やはり『PSO』が持っていた「オンラインゲームの楽しさ」をより多くの方に広めていきたい、と言うコンセプトを受け継いで、それをいろいろな方法で実現するべく頑張ってきたことで、皆さんに支持いただいた結果かと思います。

オンラインゲームは一緒にプレイする人たちがいるとより楽しむことができますが、オンラインゲームの運営の役割は、その皆さんの居場所を守っていくことだと思っています。開発者にとっても、楽しんでいる方々の様子をリアルタイムで目の前で見たり、一緒にプレイをして楽しむことのできるオンラインゲームはとてもエキサイティングなものだと思っています。


『PSO2』を好きで、楽しんでくださる皆さんの笑顔が私たち開発者パワーの源です。
オフラインイベントはそんな楽しいと思ってくださる皆さんの笑顔や、プラスのパワーで会場がいっぱいになる様子を感じられることができる場で、プレイされている皆さんのみならず、私たちにとっても非常にモチベーションの上がる場でした。だからこそ開催を続けていく意義があると思っています。

しかし、その皆さんの笑顔を私たち自身の問題で曇らせてしまうような、不信感を与えてしまう出来事がエピソード5ではたくさんありました。ゲームが楽しいというプラスの気持ちよりも、開発への不信感から来るマイナスの気持ちが上回ってしまい、『PSO2』を楽しんでくださっている方でさえ、胸を張って楽しいと言えないような状況に陥っています。

そしてその状況を自分たちが作ってしまったことをとてもつらく、申し訳なく感じていました。