News Up お守りに“思わぬ災い”も
2020年2月13日 19時31分

車のフロントガラスにつけるお守り。吸盤が付いていて、見たことがあるという人も多いと思います。しかし、これが危ないというツイートが大きな反響を呼んでいます。なぜなのか。取材を進めると身近な暮らしの中に思わぬリスクがあることがわかってきました。
(ネットワーク報道部記者 郡義之 秋元宏美)






お守りで車検通らない!?

今月8日、ネット上にあるツイートが投稿され、話題となっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200213/K10012283961_2002131927_2002131928_01_03.jpg
「良い子のみんな。フロントガラスにお守り貼ったらダメよ。車検通らないから」

そのツイートを記者が読み進めてみると、問題なのはお守りではなく、そこに付いている吸盤だというのです。

ツイートには「吸盤が光を集めて虫眼鏡で火を起こすような感じで車内が燃えるから」と書かれてありました。
このツイートは13日までに、1万2000件のリツイートがあり、「ほんと怖いです!!」「お守りの吸盤でダッシュボードを焦がした経験があります」といった声が相次ぎました。

投稿をした人にメールで連絡してみました。

投稿したのは福岡県に住む30歳の男性。
男性が勤務する自動車整備会社にはフロントガラスに吸盤でお守りなどをつけた車が車検に持ち込まれることが多くあるといいます。
男性は「知識として知ってほしくて、ツイートしました」と答えてくれました。





冬場の今が注意必要

どうして吸盤で火災が起きてしまうのか。
火災の予防対策に詳しい財団法人「市民防災研究所」の坂口隆夫理事長に話を聞きました。

坂口隆夫 市民防災研究所理事長
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200213/K10012283961_2002131717_2002131744_01_04.jpg

「透明な吸盤が、太陽の光を1点に集め、光が集中したところが高温になります。このため、可燃物を発火させてしまうんです。これは、収れん火災といって、凸面鏡や虫眼鏡によるものと同じです」
坂口さんによりますと、この「収れん火災」では太陽の光が当たる角度などによっては光が当たった物が数十秒で発火してしまうこともあるといいます。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200213/k10012283961000.html