2018.12.4
 かつて風俗街として知られた埼玉県川口市の西川口が「チャイナタウン化」していると話題になっていることを取材しました。先月29日の記事の中でも紹介した芝園団地はまさに驚くべきものでした。昼ごろ団地を訪れたのですが、そこにいるのは中国人ばかり。団地にある一番大きな広場は、中国語を話す高齢者や、子連れであふれかえっています。


 日本人と中国人の共生は簡単ではないだろうなどと考えていると、敷地内にグラウンドのある看板に目が行きました。

 日本語・中国語で記されたその看板は「サッカー及び球技等の音が出る遊びは、午前9時から午後5時までとします」と記されています。

 取材中、日本人の近隣住民からは「声が大きくて近所迷惑」「夜でも平気で外に出て、うるさくしている」と数々の不満の声があがっていましたし、騒音対策なのだとすぐに分かります。

 しかし「音の出る」という表現は、むしろ伝わりにくい状況をつくっているようにも思えます。もはや「遊ぶな」と記した方が効果があるようにも思えるのですが、団地の管理側の苦肉の策なのでしょう。

 こんなところにも共生の苦労がうかがえました。(松村友二)
https://www.zakzak.co.jp/soc/amp/181204/soc1812040012-a.html