2017.5.3 18:53
【憲法施行70年】
社民・吉田忠智党首の一問一答 「9条に自衛隊明記は公明党を引き込むための言い回し」


「施行70年 いいね!日本国憲法 平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」であいさつする社民党の吉田忠智氏=3日午後、東京都江東区(飯田英男撮影)
http://www.sankei.com/politics/news/170503/plt1705030074-n1.html

 社民党の吉田忠智党首は3日、東京・有明で開かれた護憲派の集会に参加した後、都内で記者団の取材に応じた。

 一問一答は次の通り。



 −−安倍晋三首相が2020(平成32)年を新憲法施行の年にしたいと発言した

 「ずいぶんはっきり言ったと思う。憲法の議論を促進させるために、意図して言ったのではないかと思う。
衆院選でも大きな争点になると思うから、正面からそれを訴えてもらいたい。私たち立憲4野党は、社民党も、しっかり受けて立ちたいと思う」

 −−安倍首相は9条に自衛隊条項をつけると言っているが

 「公明党が同様の趣旨のことを『加憲』という形で(9条)1項、2項をそのままにして3項を加えたいと常々言っていたから、公明党を引き込むための一つの、そういう言い回しにしたのではないかと思う」

 −−社民党としては?

 「もちろん憲法9条は変えるべきではない。憲法9条も、ですね。憲法はそのまま変える必要はないと思っているので。
むしろ憲法の今の1項、2項の、9条の理念に近づけていくことこそが重要なことだということを訴えたい」