3月12日 17時05分
安倍総理大臣は、岩手県宮古市の東日本大震災の被災地などを視察したあと、記者団に対し、原則として立ち入りが禁止されている福島県の帰還困難区域について、長い年月がかかっても避難指示を解除することを目指す考えを示しました。
安倍総理大臣は、東日本大震災から6年が経過する中、12日、岩手県宮古市を訪れ、「震災遺構」として公開されている「たろう観光ホテル」を視察したあと、高台に移転した住民らと意見を交わしました。

また、安倍総理大臣は、去年8月の台風10号で被害を受けた岩手県岩泉町を訪れ復旧工事が終わり、来週公開される、町の観光名所の鍾乳洞「龍泉洞」を視察しました。

このあと、安倍総理大臣は、記者団に対し「改めて震災遺構を訪れ、震災と津波のすさまじさ、恐ろしさを再認識した。『東北の復興なくして日本の再生なし』。
これが安倍政権の基本方針であり、できることはすべて行うとの考え方のもとに復興をさらに加速させていきたい」と述べました。

また、安倍総理大臣は、福島県で放射線量が比較的高く原則として立ち入りが禁止されている帰還困難区域を除くほぼすべての地域で来月1日までに避難指示が解除されることに関連して、「本格復興への第一歩であると考えている。
帰還困難区域についてはたとえ長い年月がかかっても完全に解除するという方針で取り組んでいきたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170312/k10010908451000.html