2011年の東京電力福島第一原発事故後に福島県から横浜市に避難した中学1年の男子生徒が、
当時転校した小学校の同級生らから「(東電から)賠償金をもらっているだろう」などと言われる
いじめを受け、遊ぶ金も払わされていたことが、分かった。

男子生徒は小学生の時から不登校が続いているという。横浜市教育委員会が9日明らかにした。

 同市教委によると、男子生徒は原発事故が起きた11年に同市立小に転校。その後2〜5年生の
間、福島県から避難してきたことなどを理由とするいじめを受けたという。男子生徒側の説明では、
5年生だった14年に、同級生らがゲームセンターで遊ぶ金として1回当たり5万〜10万円を複数
回にわたって支払った。この後、男子生徒は不登校になったという。

 保護者は同年5月、学校に相談。だが、当事者に対する聞き取りもできずに学校の調査が進まな
かったため、昨年12月に市教委に訴えた。市教委の要請で調査を行った第三者委員会は、いじめが
あったと認定。学校側が適切な指導を行っていないとして、「教育の放棄に等しい」と厳しく批判した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20161109-OYT1T50114.html