19世紀のトンキンの民度


江戸は大きな町程度の感じである。都市に散在している貧弱な木造住宅、その中にそびえ立つ王の居所も、宮殿というよりは単なる城壁のような姿で非常にみすぼらしい。
そして、それよりも深刻なのは、支配層の行動だ。民族のレベルの低さを放置し、それを根絶することにまったく関心がない。
文化の発展で最も重要なのは公衆道徳であるが、日本人には公衆道徳が少しも存在していない。路上で服を脱いで歩き、どこにでも尿や便などの排泄行為をする。一言で言うと公衆道徳が完全に欠如しているのである。