真岡郵便局集団自決の演劇上演
ttps://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180815/0002283.html

太平洋戦争終戦直後の樺太、今のサハリンで、ソビエト軍が侵攻する中、9人の女性電話交換手が自ら命を
絶った事件を題材にした演劇が札幌市で行われました。

演劇「九人の乙女」は、終戦直後の昭和20年8月20日、樺太南部の真岡にソビエト軍が侵攻した際、
9人の女性電話交換手が郵便局に残って戦況を伝え続け、その後、青酸カリを飲んで自ら命を絶った事件を題材にしています。
終戦の日の15日、札幌市厚別区の劇場には200人あまりの観客が集まりました。

演劇では、9人の電話交換手たちが戦時下であっても明るく前向きに生活していた様子が描かれ、
このうち郵便局内で昼食をとるシーンでは大学生などの役者たちが恋愛などについていきいきと語り何気ない日常生活の一コマを演じていました。
そして、クライマックスのソビエト軍が迫り来る中、電話交換手たちが交信を終えた後命を絶つシーンでは観客はハンカチで目頭を押さえ、
戦争によって夢や希望を絶たれた若い女性たちの悔しさに思いをはせていました。