北海道の景気判断 引き下げ
ttp://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180412/3884691.html

日銀は、12日発表した「地域経済報告」で、北海道の景気判断を、台風被害の復旧工事が一巡したことから、3年3か月ぶりに引き下げました。
日銀は、3か月ごとに開く支店長会議で、全国を9つの地域に分けた景気の現状を「地域経済報告」としてとりまとめています。
今回は、個人消費の改善を理由に「四国」と「九州・沖縄」の景気判断を引き上げました。

一方で、「北海道」については、おととし発生した台風被害の復旧工事が一巡し、公共投資が減っていることから、
景気判断の表現を「回復している」から「緩やかに回復している」に改め3年3か月ぶりに判断を引き下げました。
全体でみますと、9つの地域すべてで、景気は「拡大」または「回復」しているとしています。
ただ、今回の報告には、人手不足の深刻化や、アメリカと中国の貿易摩擦の影響を懸念する企業の意見が盛り込まれ、
日銀は地方経済への影響を注視するとしています。

日銀札幌支店の小高咲支店長は、北海道の景気判断を引き下げた背景について、「台風被害の復旧工事がピークを越えたことが主な要因だが、
幅広い魚種の不漁で水産加工業や卸売業が振るわなかったこともある。
先行きについては、好調なインバウンド=訪日外国人の需要などもあり、景気の右肩上がりの状態は続くと期待している」と述べました。