除排雪の強化や融雪技術のさらなる育成やコストを抑える技術についてはどーなの?
雪対策費用のうち、約3割が運搬排雪でトップだという。除雪そのものは車道、歩道合わせてそのうち2割に満たない。
生産性、技術人材育成、VE対策、自動化の点でどうなの? 設備や情シス関連では2割程度でしかない。

雪エネルギーを有効活用できればいいが、大規模な雪冷熱施設での利用については、技術的に体系化されていない状況である。
また、都市部では雪堆積場の確保が年々困難となり、運搬距離が遠距離化しているため、雪を積んだダンプトラックの輸送距離が長くなることで、
運搬排雪コストが増大している。除雪よりも排雪に金かかってる状態だ。

雪冷房は温度の涼しさだけでなく、雪が空気中のホコリなどを吸い取ってくれるので、室内を清浄に保つ。
マイナスイオンを出す効果もある。二酸化炭素などの環境負荷も極めて低い。
下水の水温は大気に比べ、年間を通して安定しており、冬は暖かく、夏は冷たい特質があり、都市内に豊富に存在している。
この下水水温と大気温との差である温度差エネルギーを、冷暖房や給湯等だけでなく流雪溝でも活用されている

こうした生活インフラは、そろそろ中長期視点での投資が必要な時代だ、
廃熱やヒートポンプなどを活用する方法や、堆積した雪をスターリングエンジンによる発電原理を応用した発電や
温泉・太陽光・雪や氷、製鉄所や清掃工場などからの廃熱・自動車のエンジンからの熱などの熱源を利用した温度差エネルギーに変える。
また、開発局のほか除雪機械や電機・通信の各企業、維持除雪を請け負う建設会社、寒地土木研究所などが集まる
プラットホームを立ち上げ、新たな除雪技術の開発や普及に取り組む必要がある。