北海道の冬は寒さが厳しいが、ある意味、沖縄もタジタジなくらい最も温暖な地域でもある。

北方圏を代表する大都市である札幌は、多雪・寒冷という気候特性を持ち
都市や住宅の構造は雪や寒さに対応した形態となり、本州以南よりも冬の室内温度が高い。
室内は20℃以上あり、こたつはあまり利用されない。
風呂も灯油ボイラーが多く、灯油需要の方が多い。家とかマンションの外にあるタンクに業者が灯油を入れていく。
ガスや電気などを熱源パネルヒーターも普及してきている。

ただ、原油の高騰による灯油の値上がりや昨今の省エネ意識などで、かつてよりは低くなっている。
地下街をダウン着て歩くと、ちょっぴり汗をかくほど暖かい。インナーを薄着にして外出する人も少なくない。

除雪についても、行政区というか地区によっても積雪量が異なり、除排雪体制もことなっている。
また、地区内でも大型店舗ができたり地下鉄駅徒歩10分圏内で主要道路近くの需要は高い。
幹線沿い、バス路線沿い、学校・病院の近くなどは優先的にキレイに除排雪が行き届くようになっている。

マンションなら雪かきは不要で、ロードヒーティングが完備されている。戸建てでも、ロードヒーティングや融雪槽がある家もある。
行政の力では考慮してもらえないような場所でも、個人企業向けの除排雪作業を行ている会社もある。
除排雪作業というのを土建業といった業界で、季節サービスといった形で併行している。
お得意様ともなれば、連絡をしなくても雪が積もっていれば駆けつけて除排雪をしてくれる。

札幌では、90万世帯以上あり、このうち、約60万世帯が集合住宅、約30万世帯が戸建て住宅となっている。
札幌市の道路管理延長は 5,421km あり、その内、除雪延長は 5,231kmにもなる。