あらゆる拷問を受けながらもキリストの弟子たちは、イエス・キリストが死からよみがえられたことを主張し続けたのでした。弟子の中で捕らえられた者たちは、キリストの復活について語ってはならないと命じられたとき、「私達は見たこと、聞いたこと以外には何一つ語ることはできない。」と宣言したのでした。

もちろん彼らは、イエス・キリストがむち打たれ、十字架にかけられ、さらし者にされたことを他の誰よりも良く知っていました。ローマ兵たちはキリストの死を確かめるためにわき腹に槍を差し入れたりもしたのです。イエス・キリストがその死から復活すると語っていたことを承知していたローマ政府は、何人もの番兵をその墓穴に配備したのでした。

そして三日後、番兵たちは逃げ出し、墓穴を封じていた2トンもの岩が取り除けられ、キリストの体はその姿を消してしまったのです。弟子のペテロとヨハネはその遺体を覆っていた布がそのままになっているのを目撃しています。

その後弟子たちはイエス・キリストが生きておられるのを幾たびも目撃しているのです。そればかりか、実際にイエス・キリストと会話を交わし、また共に食事までしたのです。そしてこの弟子たちが、自分たちの目撃したこと、つまりキリストが自ら話されたように神のひとり子であり、死からよみがえられたということを述べ伝え、その結果として殉教の死を遂げていったのでした。