私は自分がまともではないかも知れないと思った日から気が楽になった。
私は昔の日本兵と同じで、まともだと信じ込むことによって、罪なき人を殺したり、現地調達の命令で金の在りそうな民家に押し入り略奪をしただろう。
まともではない私は、若い娘がいれば強姦だって、やはりまともでない人たちとしただろう。
全ては陛下の責任にして悪逆の限りを尽くしただろう。戦争だから、仕方がないと言い訳をしながら。