まずは無茶なネズミ捕りな。
朝の通勤時間帯の国道2号線湊川交差点ー長田商店街付近の5車線道路。
大型トラックが70キロ、一般乗用車が80キロで流れているよな。
そんなところで高速道路の高架の柱に隠れて(つまり右側から)ネズミ捕り。

R1ってな超SSで83キロで走っていたと言えば、抑えていた方だよ。
あまりの理不尽さにブッチしてやる!と思った気持ちはあそこを通る人間なら誰でも解ると思う。

そして、交通機動隊ではない所轄の白バイというのは実は司法警察官免許とか実技検定とかに受かっていない半人前。
交通機動隊なら朝の2号線で最高速312キロ出るR1が逃げ始めたら追跡を中止する。
でも、半人前の所轄白バイは長田から兵庫を越え須磨を過ぎても追跡をやめなかった。

そして、現場になった一ノ谷〜塩屋間の2車線から1車線に合流する地点のアスファルトが、重量車がハンドルを切る事によってデコボコに荒れていた。
そこでラインを乱されたR1は、なにを思ったか対向車線をセンターライン寄りギリギリに走ってきたビクスクのお姉ちゃんとグリップエンドを接触させ100m宙に舞った。
100m跳んで電柱の補強の張りワイヤーに当たり、ちょうど走ってきた山陽電車の当たって、上半身は線路上、下半身は2号線の歩道に落ちた。

泡を食って白バイを停めて国道を横断しようとする警官にクルマを停めて道を譲ったのが俺だよ。
追跡を中止していたというのは嘘だ。

垂水警察署の事故係長がすぐ傍にあるNシステムで当時の通行者を調べ、ちょうどうちの会社の通勤時間帯だったので、10人くらいが目撃していて証言を取りに来た。
無理をし、嘘をついた白バイ警官がどういう処分を受けたかは判らないが、翌週にはその荒れた路面は再舗装された。
事故係長のせめての供養だったと思う。