しかし、騙し続けるのはそう長くは続かなかった。俺達が魔族の拠点を攻めた時だった。

大人の魔族を全員殺し終わった時だった。戦士が乗り気でないのは途中から気づいていた。

残った子供の手をかけようとしたまさにその瞬間だった

「やめろッッ!!」

「ッッ!?」

「なんだよ戦士!?」

「お前がなんなんだよ!子供は関係ないだろ?!」

「‥‥?」

「魔族だろ‥‥?」

「こいつらは子供だろ!?なにも感じないのか!?」

「容姿だって人間と肌の色くらいしか変わらないじゃないか!?」

「それが‥‥どうかしたのか‥‥?」

「お前‥‥本当に勇者かよ?」

「こいつらが大人になれば必ず人間に復讐するだろう?」

「それに子供だけでどうやって生きて‥」

「「「きゃああああ!!」」」