賛否両論のナイキCM こう考えた 2020年12月28日 19時25分

ナイキが先月公開したCMをめぐって、インターネット上で賛否の議論が巻き起こりました。
公開からおよそ1か月、あの現象は何だったのか考えました。
(ネットワーク報道部記者 林田健太、斉藤直哉)(以下略)
ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/k10012788111000.html

>「背中を押すメッセージ」
>CMの公開後、SNS上ではさまざまな人がみずからの思いをつづっています。
>「日本で生まれ育った在日コリアンの僕ですが、露骨にいじめや差別を受けたとは思ってません。
>でも、このNIKEのCMみたいに息苦しく感じることは普通にありました。
>そんな外国人たちの背中を押すメッセージだと感じたけどな。
>自分にその気がなくても、知らないうちに誰かを傷つけてること、あるよね」
>こうツイートしたのは、マリンバ奏者の千田岩城さん(38)です。
>
>在日韓国人の3世として日本で生まれ育った千田さん。
>子どものころから周囲のみんなと「違う」ことに息苦しさを感じていたといいます。
>千田岩城さん
>「小学1年生のころ教師になりたいという夢があったのですが、
>外国籍の自分では公務員になれないことを知って、いろいろ諦めてきました。
>また、韓国にいいイメージを持っていない人がいるということを祖父母から聞いていたので、
>友達の間で韓国の話題が出たら、傷つきたくないとその場から立ち去ってしまったり、
>自分が在日であることをなかなか言い出せなくて苦笑いしていたこともありました」
>
>千田さんはCMをみてどう感じたのでしょうか。
>「CMと同じことをされたことはなかったけれど、ふとしたときに孤独を感じたり、
>周りの人が何気なく言ったことでも、もしかしたらばかにされているのかなと感じたことは
>自分も経験があるので、CMを見て自分の通ってきた道を目の当たりにしたように感じて、
>いたたまれない気持ちになってツイートしました。ただ、日本人が差別しているとかそういうことではなくて、
>日常の中でときには嫌な気持ちになることもあるけど、頑張っている人を応援したいということが
>CMのメッセージだと私は受け取りましたし、
>こういう思いを持っている人が周囲にいるんだなということを知ってもらいたいと感じました」