五輪開催「コロナ回復の証に」 来年は「辛→幸」へ―小池都知事インタビュー 2020年12月22日16時33分

 東京都の小池百合子知事は22日、時事通信のインタビューに応じた。
新型コロナウイルス対策について「戦うすべもなく(自粛要請など)
『お願いします』の一言だけでやっていくのは、かなりつらいものがある」と述べ、
特別措置法の改正を収束前に行うべきだと主張。来夏に延期された東京五輪・パラリンピックを
「コロナからのサステナブル・リカバリー(持続可能な回復)の証しにしたい」と語った。

 小池氏は、コロナ対応に追われた1年を「5万人を超える都民が感染し、医療現場は大変苦労している。
経済のダメージもあり、つらかった」と回顧。一方、「遅れがちだったテレワークなどが
一気に進むきっかけになった」とも強調し、「『辛い』から『幸せ』にどうしていくかが次の課題だ」と述べた。

 特措法改正に関しては「何をどこまで(規制で)縛るのか、根本の整理が必要」と指摘。
4月の緊急事態宣言時に休業要請の対象をめぐり国との調整に手間取ったことを念頭に、
知事権限の行使は「スピード感が課題」と話した。

 五輪について「ホストシティーの知事として準備を怠りなく進める」と、コロナ対策の徹底と
簡素化を行った上で開催を明言。「危機後の連帯と復興を象徴する大会にしたい」と力を込めた。

 小池氏は都議会最大会派「都民ファーストの会」の特別顧問を務める。来夏の都議選に向けては
「都政を大きく動かす一翼が都議会だ。しっかり見守っていく」と述べるにとどめた。
ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2020122200701

インタビューで「(来年は)『辛い』から『幸せ』にしていきたい」と話す
東京都の小池百合子知事=22日午前、都庁
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