米軍 偶発的な衝突を避けるための定期協議 中国軍の欠席を批判 2020年12月17日 17時27分

アメリカ軍は中国軍との偶発的な衝突を避けるための定期協議を中国側が一方的に欠席したと発表し
「合意を尊重しない中国の姿勢を示すものだ」と批判しました。

アメリカのインド太平洋軍は16日、中国軍との間でこの日までの3日間、
遠隔で行うことで合意していた定期協議を、中国側が一方的に欠席したと発表しました。

これについてデービッドソン司令官は16日、声明で
「中国側が協議への出席を拒否したことは、合意を尊重しない中国の姿勢を示すもので、
今後、中国との合意を目指すすべての国が参考にすべき実例だ」と批判しました。

アメリカ軍によりますと、米中の定期協議は海洋などでの偶発的な衝突を防ぎ、
軍事的なリスクを避けるため1998年から行っていて、
ことし10月の協議では緊急時に連絡を取り合う枠組みを設ける重要性を確認していたということです。

今回の協議について中国側はこれまでのところ反応を示していませんが、デービッドソン司令官は
「中国軍に対し、軍の運用上の安全のために協議に参加するよう促していく」としています。

ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20201217/k10012768961000.html