「NHK執行部が裏切り」 廊下に漏れた坂井副長官の声 2020年12月11日 21時34分

 坂井学官房副長官は5日夜の会食の場で、菅義偉首相が出演した
10月のNHKの報道番組をめぐり、「所信表明の話を聞きたいといって呼びながら、
所信表明にない(日本)学術会議について話を聞くなんて。
全くガバナンス(統治)が利いていない」などと言及した。
坂井氏は7日、朝日新聞の取材に対し、会食の席での会話にすぎないとの認識を示したうえで、
発言内容を認めて、「報道を規制すべきだという趣旨では全くない」と説明した。

 首相は臨時国会の所信表明演説が行われた10月26日夜、
NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」に出演。
日本学術会議の会員候補の任命拒否問題について繰り返し問われ、
「説明できることとできないことがある」などと強い口調で反論した。
自らの所信表明演説では、この問題に触れていなかった。

 坂井氏は5日夜の発言について、「首相への出演依頼が所信表明についてだったのに、
番組内では学術会議(問題)への質問が多かった。約束は守ってほしかったという思いからだ」と説明。
「もし、出演依頼をする部署と番組制作をする部署が連携できていなかったとすると、
ガバナンスが利いていないのではないかという趣旨だった」と語った。(以降登録記事)

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