韓国 鳥インフルエンザの感染確認相次ぐ 野生の鳥も 2020年12月5日 23時32分

韓国政府は5日、南西部の農場で飼育されていたアヒルが、
高病原性の「H5N8型」の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを確認したと発表しました。
韓国では、農場だけではなく、野生の鳥でも鳥インフルエンザウイルスの感染が
相次いで確認されていて、韓国政府は警戒を強めています。

韓国の農林畜産食品省は5日、南西部チョルラ(全羅)南道の農場で飼育されていたアヒルが
高病原性の「H5N8型」の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを確認したと発表しました。
これを受けて、この農場で飼育されている9800羽のアヒルと、
半径3キロ以内の農場で飼育されている49万羽余りのニワトリなどは殺処分されることになりました。

韓国の農場では、先月28日にチョルラ(全羅)北道で、
おととし3月以来となる鳥インフルエンザの発生が確認されたのに続いて、今月2日には
南東部キョンサン(慶尚)北道でも鳥インフルエンザが発生し、この1週間余りで3か所目となります。

農林畜産食品省は、野生の鳥でも感染が相次いで確認されているとしたうえで、
「海外でも発生が急増するなか、来月にかけて渡り鳥が増えることなどを考慮すると、
非常に厳しい状況だ。全国の農家は、最高水準の警戒心で
基本的な防疫措置を実践してほしい」と呼びかけ、警戒を強めています。

ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20201205/k10012748361000.html