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「日米豪印はパートナー」仏海軍参謀総長単独インタビュー 2020.12.5 20:15

 11月29日から12月1日まで訪日したフランス海軍トップの
ピエール・ヴァンディエ参謀総長(53)が産経新聞の単独インタビューに応じた。中国の脅威をにらんだ
日米豪印4カ国の連携枠組み「QUAD(クアッド=英語で4の意味)」との共同訓練に参加すると述べ、
インド太平洋地域でクアッドと連携を強化する方針を明らかにした。(聞き手 半沢尚久)

 −−仏軍事省が昨年公表したインド太平洋国防戦略は中国に警戒感を示した
 「フランスは(南太平洋の)ニューカレドニア、仏領ポリネシアに領土を有し、
駐留部隊もあり、インド太平洋国家は近隣国だ。
駐留の目的はフランスのプレゼンス(存在感)と排他的経済水域の安全を守ることだ」

 −−日米仏の共同訓練を日本で行う計画がある
 「来年5月に無人島で実施する予定だ。訓練は人道支援・災害救援が中心だが、
一環で水陸両用訓練も行う。ポリネシア駐留の陸軍部隊も参加する。
フランスの存在感をこの地域にアピールでき、日仏協力でメッセージを発信できる」

 −−そのメッセージとは、軍の訓練や活動を通じて発信する
戦略的コミュニケーションとしてどこに向けるものか
 「中国に対するメッセージだ。多国間の存在感をパートナーと示し、
航行の自由(の重要性)などをメッセージとして伝える。
パートナー(になるの)は日米豪印で、国際法の順守の重要性も一緒に訴えたい」

 −−具体的に日米豪印との連携はどう強化するか
 「(訪日中に)防衛相と海上幕僚長に日米豪印のクアッドが実施している訓練に
仏軍が参加する意思があると伝えた」

 −−インド太平洋地域で他の欧州諸国との連携は
 「英独も存在感を示す努力をしており、英国とはこの地域に関する構想は認識が一致している。
先日、英海軍参謀総長からこの地域に来年、空母を派遣する計画を聞いた」
ttps://www.sankei.com/politics/news/201205/plt2012050017-n1.html