菅首相、学術会議問題の反発「かなり大きくなると思っていた」と笑み浮かべ回答
2020年12月4日 22時23分

 菅義偉首相は臨時国会が事実上閉会することに合わせ、4日午後6時から首相官邸で
記者会見を行った。外遊時を除いて首相が会見を開くのは、9月16日の就任時以来2回目。

 新型コロナウイルスの感染が続く中、これまで情報発信が少ないと指摘される菅首相が
感染対策に何を語るのか。日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題や、
安倍晋三前首相主催の「桜を見る会」を巡る疑惑への説明などが焦点だった。約50分の会見の内容とは。

 学術会議の任命拒否問題について、菅首相は、反発を予想していたかについて記者から問われると
「かなりなるんではないかと思っていた」とやや笑みを浮かべて答えた。

 学術会議の在り方を官房長官時代から考えてきたといい、「縦割り、あるいは既得権益、
悪しき前例主義を打破したいと掲げて自民党総裁選挙も当選させていただいた」と説明。
「こういう中で、学術会議も新しい方向に向かった方が良いのではないかという意味合いの中で、
内閣法制局の了解をえている一貫した考えのもとで自らの判断をさせていただいた」と述べた。

 別の記者から改めて任命拒否の理由を問われると「任命権者として適切な判断を行った。
理由については人事についてお答えを差し控える」と強調した。
任命されなかった6人の候補には「手続きを終わっているので、
新たに任命を行う場合は、学術会議から推薦が必要だ」とコメントした。(以下略)

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