※アメリカ一国の支配体制がおわりを告げても、自由主義国が力を合わせて三本の矢で世界を統治すれば秩序ある平和な世の中が続くのです。

リーダーになる能力も意思もなくなった米、テクノロジー「対決」は中国に軍配か
12/6(日) 9:24配信 読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8b2c7cc1e4746feed7ee750af1c11dc13403dce

国際秩序の仕切り役となる指導国がいなくなった状況を「Gゼロ」と呼ぶ。 
米国の国際政治学者イアン・ブレマー氏が、超大国・米国が「世界の警察官」や国際協調の旗振り役をやめ、
米国の再建を最優先していく潮流を感じ取り、「Gゼロ」という言葉とともに世界に警鐘を鳴らしたのは、
「米国第一」を掲げるトランプ大統領が登場するより前の2011年だった。 

■「Gゼロ」は変わらない

外交では、バイデン氏が多国間主義を採用し、より一致点を探るアプローチを取るのは間違いありません。
日本を含めてトランプ氏との付き合いに苦労してきた世界の多くの指導者は、新大統領の誕生を大歓迎することでしょう。

日米関係も良くなります。安倍前首相はトランプ氏との関係を非常にうまく管理しましたが、
トランプ氏は会談では道理に合わない数字を持ち出し、米軍による安保提供を利用して、通商交渉で日本を威圧しました。
菅首相は、次の大統領のバイデン氏と会談する際、卵の殻の上を歩くような思いをしなくてすみます。

しかし、地球規模の指導力が欠如した「Gゼロ」は変わりません。一つ、例え話をしましょう。
あなたが深刻な心臓病を患い、医者が十分な治療をしてくれないと感じていたとします。
ある日、とても感じの良い医者に出会い、病気がよくなりそうに感じます。
しかし、何度か診察を受けた後に、深刻な病状は変わらないという現実に気づくでしょう。