10月の労働力調査が発表されております。
 (1) 就業者数,雇用者数
   就業者数は6694万人。前年同月に比べ93万人の減少。7か月連続の減少
   雇用者数は5998万人。前年同月に比べ48万人の減少。7か月連続の減少
 (2) 完全失業者数
   完全失業者数は215万人。前年同月に比べ51万人の増加。9か月連続の増加
 (3) 完全失業率
   完全失業率(季節調整値)は3.1%。前月に比べ0.1ポイント上昇
 https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/gaiyou.pdf
 気になるのは
> 正規の職員・従業員数は3535万人。前年同月に比べ9万人の増加。5か月連続の増加。
> 非正規の職員・従業員数は2111万人。前年同月に比べ85万人の減少。8か月連続の減少

併せて、10月の一般職業紹介状況が出ております。
令和2年10月の数値をみると、有効求人倍率(季節調整値)は1.04倍となり、前月を0.01ポイント上回りました。
新規求人倍率(季節調整値)は1.82倍となり、前月を0.20ポイント下回りました。
正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.79倍となり、前月を0.01ポイント上回りました。
10月の有効求人(季節調整値)は前月に比べ2.2 %増となり、有効求職者(同)は1.1 %増となりました。
10月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると23.2%減となりました。これを産業別にみると、宿泊業,飲食サービス業(38.2%減)、生活関連サービス業,娯楽業(35.4%減)、
卸売業,小売業(32.6%減)、製造業(29.4%減)、情報通信業(28.6%減)などで減少となりました。
都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、就業地別では、最高は福井県の1.58倍、最低は沖縄県の0.73倍、受理地別では、最高は福井県の1.49倍、最低は沖縄県の
0.66倍となりました。
 https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000698089.pdf

 つまり、飲食・宿泊業は依然として厳しい雇用環境が続いていますが、正社員の雇用は何とか持ちこたえており、飲食・宿泊業の多い東京・大阪といった都市部、や沖縄は厳しいが、
地方では何とか持ち直しつつあると言えます。