ロックダウン発言、小池知事反論 「私の言葉ではない」
2020/11/27 21:59 (JST) 一般社団法人共同通信社

 政府の新型コロナウイルス対策を検証した「新型コロナ対応・民間臨時調査会」は27日、
小池百合子東京都知事へのインタビューを実施したと明らかにした。
小池氏は「ロックダウン」(都市封鎖)の可能性に触れた自身の発言で緊急事態宣言の
発令が遅れたとする政府内の意見に「驚いた。私のせいにするのはいかがなものか」と反論した。

 調査会のインタビューによると、小池氏はクラスター(感染者集団)や
オーバーシュート(爆発的患者急増)などの言葉を含めて当初は知らず「都として判断するに当たって
国の専門家会議の議論で出た言葉を引用したまでで、私の言葉というわけでは全くない」と説明した。
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小池知事、ロックダウン発言「正しかった」 効果を強調 2020年10月9日 16時25分

 小池百合子・東京都知事が3月下旬の会見で、「ロックダウン(都市封鎖)」などの言葉を用いて
新型コロナウイルス感染症への注意を呼びかけたことについて、小池知事は9日の定例会見で
「(発言は)正しかった。多くの都民、国民の感染症に対しての意識を高められたと思っている」と述べた。

 小池知事の3月下旬の発言については、国内の新型コロナへの対応を検証した「新型コロナ対応・
民間臨時調査会」が8日に公表した報告書で、西村康稔・経済再生相が小池知事の発言が
「ターニングポイントとなった。結果としては緊急事態宣言が遅れた部分があった」と証言。
報告書は「ロックダウン」などの発言を機に、食料の買い占めなどの混乱が起き、緊急事態宣言を出せば
欧米のように移動の自由を制限されるとの誤解が広がる懸念が官邸内に広がったと言及している。

 小池知事は、9日の会見で、「ロックダウン」と発言したことが妥当だったとの認識を示し、
「感染症対策は、区民や都民の理解があって初めてできるもの。今もマスクをし、手指消毒など
徹底して行っていただいているということは、意識が高まったことの効果でもある」と強調した。
その上で「むしろ政府の対応との関連というのは、
感覚が違うのか理解できない部分もある」と述べ、不快感を示した。
ttps://www.asahi.com/articles/ASNB95788NB9UTIL02L.html