菅首相、札幌・大阪発の自粛呼び掛け GoToトラベル、キャンセル負担 2020年11月27日20時19分

 政府は27日夜、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・菅義偉首相)の会合を
首相官邸で開いた。首相は、国の観光支援事業「Go To トラベル」をめぐり、感染が広がる
札幌、大阪両市を出発する旅行について「利用を控えるよう直ちに呼び掛ける」と表明。
「キャンセル代は利用者やホテル、旅館の負担がないよう措置する」と述べ、理解を求めた。

 専門家らによる政府の分科会が、感染拡大地域からの出発便も対象から一時外すことを検討するよう
提言したことを踏まえた判断。ただ、自粛要請にとどめ、強制的な一時停止には踏み切らなかった。
ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2020112700746


「死活問題」「なぜ札幌と大阪だけ」 旅行業者の悲鳴 松田史朗 2020年11月27日 20時42分

 政府が観光支援策「Go To トラベル」をめぐって、札幌市と大阪市については
出発分についても利用を控えるよう呼びかけた27日夜、大阪市内に事務所を構える旅行業者は
さっそく顧客へのキャンセル対応の電話に追われていた。

 「大阪市が目的地の旅行だけでなく、市出発の旅行も控えてくれとなれば、死活問題だ。3日前に
お客に『市出発は大丈夫だ』と伝えたばかり。政策をコロコロ変えるのは勘弁してもらいたい」と話す。

 市内の別の旅行業者は「いずれこうなるかもしれないと思ったが、あまりにも残念。
なぜ、大阪や札幌だけが要請の対象になり、東京は除外なのか」と疑問を呈した。

 「どの旅行業者もツアーでお客さんに感染者を出せば、会社はやっていけなくなる。
(コロナ対策の)万全の準備をしてきている現場の努力をよそに、
すべての旅行を一律に控えろというのはおかしいと感じる」と語った。(松田史朗)
ttps://www.asahi.com/articles/ASNCW6V29NCWPLFA009.html