>>21の続き。ゲルはホントセンス無いなあ(呆れ

――石破さんも権力の中心にいようと思えばできたと思うんですが。
石破:そこはトレードオフ(何かを達成したければ何かを犠牲にしなければならないこと)
みたいなところがあります。言うべきことを抑えて権力のトップの歓心を買うやり方もあると
思いますが、おかしいことをおかしいと言わないなら、なんのために政治家になったか
分からない。その葛藤がいつもあります。

――石破さんは党員票をすごく獲得されていて、自民党の支持層には人気があるじゃないですか。
石破:日刊紙では「石破いよいよ離党か」なんて記事がけっこうありますが、そんな気は
全くありません。野党には行かないです。自民党を支持してくれる人からこんなに
期待があるのにそんなことはやれないです。議員の中には、石破と一緒にやりたいと
言ってくれた同志もいっぱいいます。次の選挙で彼らが一人残らず当選するためにも、
今まで以上に一生懸命やります。

――総理を目指してほしいと思っている自民党員も多かったと思いますが。
石破:誰が目指さないって言いました? ただ、新しい政権がスタートしたばかりで俺は
来年やるんだなんて、そんなことは今は言えません。私は今まで自分からなりたいと
言ったことは一度もない。毎回毎回「お前やれよ」というありがたい声があって出ています。

――石破さんは自民党の中でいじめられているように見えてしまいます。正論を述べて
いる人が、なぜいじめられなきゃいけないのかと…。
石破:正論を言うことが一番反感を買うんじゃないでしょうか。元総理の竹下登先生が
おっしゃってました。「お前は自分が正しいと思ったことを言っているだろう。正しいことを
言うときは人を傷つけることを忘れるな」と。

――でも自分に原因があると認めたらいじめはいつになってもなくならないです。
石破:人間社会では必ずいじめはあるものです。学校でもずっとクラスのメンバーが
同じだったらいじめは固定してしまう。だから構成員を常に入れ替えなければならないと
思います。自民党も新陳代謝が進むことが大事です。私たちが小選挙区制にこだわったのは、
二世じゃなくても官僚じゃなくても大金持ちじゃなくても、国のために一生懸命働きたい人を
当選させることができる、それが小選挙区というシステムだと思ってきたからです。