娘に「諦めよう」とは言えなかった…家族とディズニー訪れた会社員 2020/11/22 11:45

 新型コロナウイルスの感染者が再び増加する中で迎えた3連休初日の21日、
千葉県内は秋晴れとなり、行楽地に多くの人が繰り出した。
観光客らは感染防止策を徹底し、人混みを避けたレジャーや屋外の施設を選ぶ人も目立った。

 東京ディズニーリゾートの玄関口である浦安市のJR舞浜駅。
朝早くから、マスク姿の親子連れらが次々と降り立った。
 埼玉県深谷市の会社員の女性(23)は友人5人と来園。ディズニーキャラクターのシールを貼った
マスクとフェースシールドを装着し、消毒液を持参した。「レストランでの食事は控える。
フードワゴンで買って、風通しの良い場所で食べたい」と言いながらゲートへ向かった。
 妻と娘2人を連れてきた市川市の会社員の男性(43)は「感染再拡大は不安だが、
普段我慢している娘に諦めようとは言えなかった。密を避けながら、楽しませてあげたい」と語った。

 千葉市花見川区の花島公園では、テントを張って昼寝をしたり、バドミントンをしたりする
家族連れの姿が見られた。市内外の水辺でイベントを企画している
同区の会社員の男性(48)らによるカヤック体験会もあり、
堰堤に挟まれた約4キロの区間で6組が楽しんだ。
夫婦で参加した習志野市の公務員(55)は「密にならないし、リフレッシュできた」と話していた。

 10月に開業50周年を迎えた鴨川市の水族館「鴨川シーワールド」は密集を防ぐため、
事前予約制でチケットを販売。来園者に検温と手指消毒、マスク着用を求め、
人気のシャチのパフォーマンスの観覧には整理券を配布している。
 松戸市の会社員の男性(36)は妻、娘2人と来園し、「笑うアシカ」のカンジと記念写真を撮った。
「次女が生まれて半年たち、久しぶりの旅行。
コロナは心配だが、ここは屋外施設が中心で、対策もしっかりしているから安心」と述べた。

 館山市の観光名所「城山公園」では、多くの行楽客らが高台に立つ「館山城」(八犬伝博物館)へと
足を運び、城からの眺望や園内の散策を満喫した。家族4人で訪れた
東京都中央区の会社員の男性(47)は「小学4年の長男が歴史好きで、館山城を見せたいと思って
連れてきた。屋外で感染のリスクは低いし、海からの風も気持ちがいい」と、くつろいでいた。
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