■妄想のある人との付き合い方
誰かが奇妙なことを言って来たとき、まずは本当かもしれないと考えます。でも、しばらく話を聞いて、やはり現実ではないと判断できれば、その妄想に振り回されないようにしなくてはなりません。

ただ、すぐにわかる妄想内容なら良いのですが、事実か妄想か調べないとわからないものもあります。妄想の中に、一部事実が入り込んでいると、さらにわかりにくくなります。

妄想なのに、周囲が妄想だとわからずに話の内容に乗ってしまうと、妄想はさらに強くなることがあります。

一方、妄想だとわかって「それは妄想だ!」などと頭ごなしに否定すると、相手との人間関係が悪くなったり、強く反論されかえって妄想が強まることもあります。

妄想だと判断しても、本人の悩み苦しみを否定せず、共感的に接する必要があります。妄想の内容には付き合いませんが、その人が困っていることには付き合い、相談にも乗りましょう。そして、治療へとつなげましょう。