「俺が落選するはずない」麻原に重なるトランプの姿
 (作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)
https://news.yahoo.co.jp/articles/99c2b221e1ab5d6449ab2d940638d351a25c9f01?page=1

(抜粋)
> アメリカ大統領選挙から2週間が過ぎた。全州の勝敗も確定した。結果は、選挙人の獲得数が306対232で民主党候補のバイデン前副大統領の勝利だ。
> だが、現職のトランプ大統領は、敗北をいまだに認めていない。
> 選挙に不正があった、というのがその理由だ。
> 要するにトランプの主張は、不正に得票数が操作されたことによって、それで俺は負けたことになっている、だが本当は勝っているはずだ、というものだ。そのための言い訳を探っているようにすら見える。
> その態度を知るにつれ、私の脳裏には前代未聞のテロ事件を引き起こした首魁の姿が浮かんで仕方がない。
> 選挙の敗北を認めようとしない態度と主張は、オウム真理教の教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚とまったくいっしょなのだ。(中略

> テロ事件の首謀者と現職の大統領をいっしょにするつもりはないが、それでもトランプにもこの自己愛的人格障害の傾向があるように見受けられる。
> 偉大なはずの自分に不都合な現実が突き付けられたとき、その現実を遠ざけようとする。受け入れられない。しかも、トランプには熱狂的な支持者、というより信者がまだ大勢いる。自分はヒーローでなければならない。
> 選挙直後の9日には、エスパー国防長官を解任している。白人警官による黒人男性死亡事件を受け、全米で広がった抗議デモに、米軍の投入を主張したトランプに反対していた人物だ。選挙に負けた腹いせのようだ。
> 麻原も気に入らない相手は、宗教言語から引っ張りだした“ポア”という言葉を利用して、次々と殺していった。
> 命まで奪わずとも、排除することに変わりはない。
> 今後、どのように政権移行が果たされるのか、まだ見えてこないが、少なくともいまの状況は、不気味である。


現実に帰って来て_______