「創価学会をつぶす気か」公明支持層に分断 大阪都構想、菅首相誕生に自民「複雑な思い」
2020/11/12 11:00 (JST) 株式会社全国新聞ネット(共同通信=山本大樹)
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> 山口氏の来阪は、松井氏と関係の深い学会幹部の指示で決まったとされる。
>公明側もトップ自らが必死に訴えれば、支持層は賛成に大きく傾くと期待した。だが都構想への
>反対意見が根強い市南部では「維新のためにそこまでするのか」とかえって批判を招くことになる。

> ▽「一番血を流したのはうち」
> 創価学会は最終盤の10月27日、大阪市内で急きょ幹部会議を開催。
>改めて投票の呼び掛けを強化することを確認したが、この方針にある学会員は「投票まで
>あと5日しかない。最末端の会員まで指示を下ろすのは不可能に近い」と悲鳴を上げた。
>公明側でも市議OBの一部が公然と反対運動を展開。支持者の間で賛否が入り乱れ、混乱が深まった。

> 公明の演説終了後には、府本部の幹部議員に学会員の女性が詰め寄り
>「可決されて大阪市がなくなったら学会のせいだと言われ、否決されても維新から
>学会のせいだと言われる。あんたたちは創価学会をつぶす気か!」と涙ながらに糾弾する一幕も。
>矢面に立たされる形になった議員は「ご意見は承りました」と繰り返すしかなかった。

> 学会の中堅幹部は「今回の対応は組織内部に分断を生んだ。今後の国政選挙にも響く」と予想する。
>党関係者も「世間からは公明が一番のらりくらりしていたと言われるが、
>都構想で一番血を流したのはうちだ」と嘆息した。

> 自民党大阪府連は前回に引き続き反対運動を展開した。
>5年前と同様、薄氷の勝利をつかんだが、党本部との間にはすきま風が吹いていた。

> 首相面会に先立つ8月下旬、府連の国会議員や地方議員らは党本部に
>下村博文選対委員長(当時)を訪問。都構想反対運動への協力を求めたが、
>下村氏は府連所属の国会議員らが地元選挙区で劣勢に立たされていることを不安視し
>「都構想とか言ってる場合なのか」と眉をひそめた。
>話し合いは低調に終わり、府連が期待した党本部からの資金協力は得られなかった。