被災者ハグしたバイデン氏 「優しい国に」広がる期待 井上充昌 2020年11月10日 13時00分

 米大統領選で民主党のジョー・バイデン氏が当選を確実にし、宮城県内でも今後の活動に
期待が広がっている。バイデン氏は2011年の東日本大震災後に被災地の名取市を訪れた。
励ましを受けた被災者は、「とても優しい人だった。アメリカはもっと優しい国になる」と喜ぶ。
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 発災5カ月後の2011年8月23日。当時副大統領だったバイデン氏は
名取市の仮設住宅「美田園第1団地」を訪れ、「皆さんに必要とされる間は
いつまでもここにとどまり、皆さんを手助けする」と被災者らに強調した。

 同市への訪問は、米軍が「トモダチ作戦」として仙台空港の復旧に協力したのがきっかけという。
米国の閣僚級以上の高官が被災地に入るのは初めてだった。
 バイデン氏は、自らの妻子を事故や病気で失った経験があり、
震災で家族を失うことを「その気持ちがよく分かる」と語りかけた。

 集会所で言葉を交わしたという同市の桜井久一郎さん(80)は、
「とても優しい人だった。大統領になれば、他の国との関係ももっと友好的になるのでは」と期待する。
 桜井さんによると、バイデン氏は128戸あった仮設住宅で、遠巻きに囲む被災者らに自ら近づき、
時間をかけて一人ひとりとハグや握手を交わしたという。
「にこにことした笑顔が忘れられない。これから大変だが、がんばってください、と言ってくれた」(以下略)
ttps://www.asahi.com/articles/ASNC977QFNC9UNHB001.html

> 「震災から10年だが、心の復興ができていない人もいる。
>優しいバイデン氏が大統領になるのを機に、日本でも互いの助け合いの輪が広がってほしい」
>
> また、当時バイデン氏を仙台空港で迎えたという村井嘉浩知事は、
>9日の定例会見で「次期大統領になられることは大変うれしく思う。宮城と非常につながりのある方で、
>日米同盟の強化にもリーダーシップを発揮して頂きたい」と話した。(井上充昌)

宮城県名取市の仮設住宅で、被災者を励ますバイデン米副大統領(当時)=2011年8月23日午後
ttps://www.asahicom.jp/articles/images/AS20201109002161_comm.jpg