https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66541690T21C20A1FF8000/
国務長官にブリンケン氏か バイデン氏意向と米報道
2020/11/23 11:12

【ワシントン=永沢毅】米ブルームバーグ通信は22日、大統領選で当選を確実にした民主
党のバイデン前副大統領がオバマ前政権で国務副長官を務めたトニー・ブリンケン氏(58)
を国務長官として起用する意向を固めたと報じた。24日にも発表の可能性があるとしている。

国務長官は政権の最重要閣僚の1人で、同盟国との関係修復を掲げるバイデン氏の外交政策
を支えることになる。ブリンケン氏は手堅い手腕で共和党からも評価されており、就任に必
要な上院での承認手続きも問題がないとみられている。

国務長官を巡っては、オバマ前政権で大統領補佐官や国連大使などを歴任した黒人女性のスー
ザン・ライス氏の名も浮上していた。ただ、ライス氏は2012年に起きた在リビアの米総領事
館襲撃事件を巡る発言が批判を浴びたことがあり、承認手続きが難航する可能性が指摘され
ている。ライス氏はバイデン氏の副大統領候補にも取り沙汰された。

一方、ブルームバーグ通信はバイデン氏がジェイク・サリバン氏(43)を国家安全保障担当
の大統領補佐官に起用する見通しだとも報じた。サリバン氏は副大統領時代のバイデン氏の
大統領補佐官を務め、大統領選でもブリンケン氏とともに外交アドバイザーを務めた。