https://jp.reuters.com/article/lebanon-crisis-idJPKBN27Z0EL
2020年11月22日9:26 午前12時間前更新
アングル:混迷のレバノン、米仏の最後通牒でも進展しない理由
Samia Nakhoul, John Irish

[ベイルート/パリ 17日 ロイター」 - 混乱に陥ったレバノン経済の救済を模索する
西側有力諸国は、同国指導部に対して最後通牒を突きつけた。財政破綻した国家の全面改革
を進める信頼性の高い政府が樹立されない限り、それも迅速に実現しない限り、今後の救済
はない──と。

昨年来、レバノンでは支配層に対する大規模な抗議行動が発生している。抗議参加者たちは、
国家債務が積み上がっていく一方で、支配層は自らの既得権ばかり追い求めていると非難。
COVID−19のパンデミックにより、さらに国内のリソースは窮迫し、8月にベイルート
の港湾地区で発生した大規模な爆発事故により、市街は大きな被害を被った。
外貨準備が減っていくなかで、一部の医薬品を含む基本的な商品の供給は不足し、貧困ライン
以下に沈むレバノン国民も増加している。