https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-08/QJHSJZT0G1KW01
トランプ氏側近、バイデン氏勝利を覆す取り組みは無益と認識−関係者
Jennifer Jacobs、Jordan Fabian
2020年11月9日 5:52 JST
●一部の顧問は法廷闘争継続すべきだと大統領に促すと関係者
●トランプ氏譲歩する兆し示さず、週明けに一段の闘争へと動く可能性

トランプ米大統領の顧問の中には法廷闘争を継続すべきだと大統領に促す者もいるものの、
側近の間ではバイデン前副大統領の大統領選勝利を覆す取り組みは無益との認識が強まっ
ている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

ただ、トランプ大統領は譲歩する兆しを示していない。これら関係者によると、トランプ
氏の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問は大統領に、幾つかの激戦州で続く郵便投票集
計の透明性確保を裁判所に求めるよう勧めたという。

トランプ氏はペンシルベニア、ジョージア、ネバダの激戦3州でバイデン氏にさらに差を
つけられている。アリゾナ州も含めた4州で現在、票差は約10万1000票となっている。

これら関係者の3人によれば、トランプ氏側近の間では選挙は決着したとの認識があるという。

しかし、関係者1人によると、トランプ氏は合法的な票が集計され、トランプ陣営が違法
と主張する票については集計から外すためにあらゆる選択肢を追求する計画。トランプ氏
と陣営は、選挙で違法な投票があったことや広く違法行為が行われた証拠を示していない。

関係者1人は、トランプ氏のチームが週明けの9日からさらなる法廷闘争へと動く計画だと語った。