https://jp.wsj.com/articles/SB12598095959990744244104587103653008520844
【社説】軍事的合理性なきアフガン駐留米軍削減
By The Editorial Board 2020 年 11 月 17 日 11:49 JST

米国防総省当局者らは16日、ドナルド・トランプ大統領がアフガニスタン駐留米軍の新
たな削減を命じようとしているとの前日夜のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)
の報道内容が正しかったことを確認した。削減の期限は、都合のいいことに、彼が大統
領を退任する来年1月20日の直前に設定されている。これについてわれわれは、迫りつつ
ある大統領任期の終わり以外に、何らかの正当な理由があると期待したい。

駐留米軍の規模を2500人に削減することには、確かに軍事的合理性がない。アフガニス
タン駐留米軍のスコット・ミラー司令官は、今年に入って駐留米軍の規模を8000人から
削減するようトランプ氏から命じられた際、現在の4500人の水準を提案した。2500人と
いう数字は、トランプ氏が先週考え出した壊滅的結果を招きかねない完全撤退案の気ま
ぐれな代替案として、国防省内でいい加減に選び出したもののように見える。

1月15日までに規模を縮小するということは、アフガン軍の支援、空軍力使用の調整、
情報収集、アルカイダやイスラム国(IS)を標的とした対テロ作戦など、米軍の任務の
うち何かを手放さなくてはならないことを意味する。ある観点から見ると、米兵の少な
さは米兵にとってのリスクになる恐れがある。適切な部隊防護を提供できないからだ(ry