日本郵政、赤字の「大型案件」売却へ 肝心の買い手は…
11/5(木) 18:42配信 朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/3dcf9de4872f595c65f390cafaa51adea7b1c4a3

日本郵政は5日、2015年に買収した豪物流大手トールの主力事業を売却する方針を正式に決めたと発表した。
不採算部門を切り離し、経営改善をはかる。トール買収は、日本郵政が「企業価値が高まる」とPRした大型案件だったが、グループの重荷となり、経営に課題を残した。

売却するのは、オーストラリアとニュージーランドで宅配便などを展開する「エクスプレス事業」。
トールの売り上げの3割超を占めるが、20年3月期に1億豪ドル(約75億円)の赤字を計上し、20年4〜6月期も同規模の赤字を出した。
買い手が見つかるかは不透明で、日本郵政も「売却の確証はない」としている。

日本郵政は、株式上場を控えた15年にトールを約6200億円で買収。
1株あたりの買収額は買収公表直前の株価の1・5倍で、それを日本郵政の取締役会で一度も議論せずに決めたことも後で判明した。