たとえバイデンが勝っても「トランプのアメリカ」は続く
11/5(木) 17:12配信 ニューズウィーク日本版
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e77caa04d28f5488805b1e012748e0c26539c39

トランプは今回、2016年よりも多くの票を獲得した。その内訳を見ると、前回よりもラティーノ(中南米系)と黒人の支持が増えたことが分かる。
おまけに、連邦議会上院選では共和党が過半数数議席を維持する見通しだ。そうなると結論は1つ。
2016年のトランプの勝利はまぐれ当たりではなかった。今回の大統領選で誰が勝とうと、アメリカはもはや「トランプのアメリカ」と化しているのだ。

バイデンが大統領になっても事態の好転は期待できない。
上下両院を味方につけた大統領でさえ、就任後2年間はせいぜい1つか2つしか大きな成果を上げられず、有権者を失望させて中間選挙では与党が負けることが多い。
たとえバイデンが勝利したところで、民主党が上院の過半数を取らなければ(現時点ではその見込みは薄い)、
中間選挙を待つまでもなく、就任後ほどなくして支持率低迷に苦しむことになるだろう。

ホワイトハウスの主が誰になっても、「トランプのアメリカ」は続き、この国の機能不全は解消されないということだ。
今回の大統領選は有権者がトランプ政治にはっきりとノーを突きつける最後のチャンスだったが、そのチャンスは生かされなかった。