ソフトバンクも真っ青?「アント・グループ」史上最大IPO中止で露呈した「中国株投資」の落とし穴
11/10(火) 10:01配信 現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cb10b57a013e40daa71a24e3d89813396486e83

中国のキャッシュレス決済をリードする世界最大のフィンテック企業が、アント・グループなのだ。
アントの「アリペイ (支付宝)」とテンセント(騰訊)の「ウィーチャットペイ(微信支付)」で、中国モバイル決済市場の9割を寡占する。

アントIPO延期で、ソフトバンクGの株はこの所冴えない。11月に入ってからの株価推移は、TOPIX指数を7%近く下回る(*11月4日現在)。
アントは、アリババ(阿里巴巴)グループの金融会社で、アリババがアントの33%を保有し、そのアリババの約4分の1をソフトバンクGが保有する。
上海や香港のIPOには日本の個人投資家はなかなか参加できないから、ソフトバンクGを保有することによって間接的にアント株を取り込もうとした投資家も多かった。

2日にアントの実質的な経営権を握るジャック・マー(馬雲)氏らが中国人民銀行(中国の中央銀行)を含めた4つの監督当局から聴取を受け、
その結果として上海証券取引所から上場資格を満たしていないと判断されたという。
中国語メディアでは、これは習近平総書記が、ジャック・マー氏に本当のナンバーワンは誰かを見せつけたのだ、という解説も流れた。

政治リスクという中国投資特有の落とし穴が露呈した形だ。