ウィーンの銃撃事件の容疑者、過去にISに参加試み実刑 ウィーン=松井健 2020年11月3日 19時25分

 オーストリア首都ウィーン中心部で2日午後8時(日本時間3日午前4時)ごろ、
6カ所で銃乱射のテロ事件があり、市民4人が死亡し、警察官1人を含む十数人が負傷した。
警官隊が現場で容疑者の男1人を射殺。
男が過去に過激派組織「イスラム国」(IS)に参加を試みていたことも判明した。
共犯者が逃走中の可能性があり、政府は市民に自宅にとどまるように呼びかけている。

 現場は、多くの観光名所や飲食店が立ち並ぶ旧市街で事件当時も多くの人でにぎわっていた。
警察などによると、容疑者は自動小銃と拳銃、ナタで武装し、
ユダヤ教の礼拝堂(シナゴーグ)付近で発砲を開始。
バーにいた客などに向けて乱射したという。容疑者1人が射殺された後、クルツ首相は
「明らかなテロ攻撃だ。犯人は重武装し、非常に周到に準備していた」と語った。

 ネハンマー内相はAPA通信に、容疑者は北マケドニア系の20歳の男だと明かした。
ISに参加するためシリアに渡航しようとしたとして昨年4月に実刑判決を受け、
12月に出所していたという。また、当局が15カ所の家宅捜索をし、複数人を拘束した。(以降登録記事)

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