>>768
(続き)
> 右派の目的は学術会議を解体することのようだ。民営化の議論が出てくるのはその流れだと思う。
>そして安倍政権が集団的自衛権行使容認の解釈変更をしたことを学者たちが「憲法違反」と批判し、
>大衆運動が盛り上がった翌年から、杉田官房副長官による推薦拒否が現実になった。
> 杉田官房副長官は人事担当であるから役職上名前が出てくるが、本人が選考しているのかどうかは分からない。
>そしてそれはこれまで表に出なかった。ところが2018年に学術会議の事務局が内閣法制局と協議して総理大臣が推薦を
>拒否できるかのような文書を作成した。そこがポイントだと思う。どういう経緯でその作業は行われたのか。誰が主導したのか。
>それを解き明かさないとこの話は分からない。
> そして菅政権が誕生するのに合わせて、6名拒否という誰もが驚く内容が表に出た。
>拒否したのは菅総理だから間違いなく責任は菅総理にある。
>しかし本人は推薦名簿を見ていないと言ったり、拒否の理由を言えないでいるのを見ると、
>自分の信念に基づいて6名を拒否したとは思えない。
> 誰かにやらされているように見えるのだ。それが総理になるための条件だったのかもしれない。
>中曽根元総理が竹下登に「禅譲」した時、条件は消費増税をやることだった。
>中曽根は竹下政権を短命で終わらせ、自分が復活する道を探った。
>そのため外交が強いわけでもない宇野宗祐を外務大臣に押し込んで裏から操ろうとした。
> 竹下は中曽根の影響力から逃れようとしたが、消費増税とリクルート事件により短命で総理を辞めなければならなくなり、
>後継を中曽根の影響下にない宏池会の伊東正義に託そうとしたが断られ、結局、中曽根の思い通りに宇野宗祐が総理になった。
>これを見ても分かるように、前総理は後継総理に対し、国民に不人気な政策をやらせようとするものである。
> 安倍前総理が自民党総裁選の最中に異例の「談話」を出したのも地雷の一つである。
>「敵基地攻撃を含む安保体制の仕上げをしろ」と菅総理に宿題を出した。菅総理は立場上それを断れない。
>河野太郎防衛大臣を行政改革担当大臣に横滑りさせ、安倍総理の実弟である岸信夫防衛大臣を
>誕生させたところに私はせめてもの抵抗を感じた。
> 来週から始まる予算委員会では野党が拒否問題を徹底的に追及するだろうが、
>菅総理は永遠に交わらない答弁を繰り返すだけだろう。
>自分が選考したわけではないから理由は言えない。しかし決裁は自分がしたのだから批判は引き受けなければならない。
>予算委員会の攻防で内閣支持率がどう変化するかが見ものだ。
> 国民には与野党攻防に見えるかもしれないが、その背後には前総理と現職総理の攻防があり、
>実は三つ巴の戦いが繰り広げられていると私は思う。

(終わり)