>>19,119
>東大大学院 加藤教授「決定背景説明できる文書あるか尋ねたい」
>このほかの2人は文書で見解を寄せました。
>
>日本近代史が専門で、東京大学大学院の加藤陽子教授の文書の内容は次のとおりです。
>今回の任命拒否を受けて感じたのは第一に、2011年施行の公文書管理法制定まで
>有識者として関係してきた人間である私からすれば、法解釈の変更なしには行えない違法な決定を、
>今回、菅総理大臣がなぜ行ったのか、その意思決定の背景を説明できる
>決裁文書があるのかどうか、これを政府側に尋ねてみたいということです。

>「科学技術」という日本語は、意外にも新しい言葉であり、
>1940年8月、総力戦のために科学技術を総動員した際に用いられ始めた言葉でした。
>この度、政府は、「科学技術・イノベーション」という新しい言葉を創りましたが、
>国民からの付託がない、官僚による科学への統制と支配は、国民の幸福を増進する道ではありません。
>私は学問の自律的な成長と発展こそが、日本の文化と科学の発展をもたらすと信じています。


>東大 宇野教授「民主的社会の強み 批判に開かれ修正する能力」
>また政治思想史と政治哲学が専門で、東京大学の宇野重規教授も文書で見解を寄せました。
>内容は次のとおりです。
>このたびの件について、私の思うところを述べさせていただきます。
>まず、日本学術会議によって会員に推薦していただいたことに感謝いたします。日本の学術を
>代表する方々に認めていただき、これ以上の名誉はありません。心より御礼申し上げます。
>一方、この推薦にもかかわらず、内閣によって会員に任命されなかったことについては、
>特に申し上げることはありません。
>私としては、これまでと同様、自らの学問的信念に基づいて研究活動を続けていくつもりです。
>政治学者として、日々の政治の推移について、学問的立場から発言していくことに変わりはありません。

>私は日本の民主主義の可能性を信じることを、自らの学問的信条としています。
>その信条は今回の件によっていささかも揺らぎません。
>民主的社会の最大の強みは、批判に開かれ、つねに自らを修正していく能力にあります。
>その能力がこれからも鍛えられ、発展していくことを確信しています。