https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65966090X01C20A1EA2000/
米上院の過半数決着、来年1月に持ち越し
2020/11/7 16:31

【ワシントン=中村亮】米連邦議会上院選(定数100)が大接戦となり、共和、民主両党が
ともに過半数を来年まで獲得できない見通しになった。CNNテレビによると民主党は6日夜
時点で48、共和党は47をそれぞれ固めたが、南部ジョージア州の2議席が決選投票に決着を
持ち越すことが確実になった。他州の残る3議席はいずれも共和党が優勢だ。

ジョージア州は6日夜、共和現職のデビッド・パーデュー氏の得票率が49.8%(開票率99%)
と民主候補を上回った。ただ勝利に必要な過半に達せず、民主候補と2021年1月5日に決選
投票を開くことが確実になった。同時に実施した同州の上院補選も決選投票となる。

上院では与野党の議席が50対50のとき、採決で可否同数となると、上院議長を兼ねる副大
統領が1票を投じる規定がある。もし民主党のバイデン政権が誕生した場合、民主党は上院
で50を確保すれば事実上の過半数を握ることになる。共和党が上院でバイデン政権の政策や
人事を妨げるには51を得る必要がある。