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民主、6年ぶり上院奪取に攻勢 下院も多数党維持の勢い―米議会選
2020年11月01日07時28分
 
【ワシントン時事】3日の米大統領選と同時に行われる連邦議会選は、野党民主党が6年
ぶりとなる上院(定数100)での過半数奪取に向けて攻勢を強めている。下院(同435)
でも多数党を維持する勢いで、民主党が上下両院を制する可能性が出てきた。

上院は外交や人事承認などに権限を持ち、政権運営に大きな影響力を持つ。上院の現有勢力
は共和党53に対し、民主党47(無所属2を含む)。今回改選対象の35議席中、改選数
の多い共和党(23議席)は「守りの選挙」を強いられている。
 
選挙分析サイト「クック・ポリティカル・リポート」によれば、共和党が議席を持つアリゾナ、
コロラド両州で民主党候補が優勢。トランプ大統領の盟友グラム上院議員が出馬するサウスカ
ロライナをはじめ、アイオワやメーンなど共和党系の計6州でも接戦が予想される。
 
一方、テネシー州から出馬する共和党のハガティ前駐日大使は優位に選挙戦を進めている。
全議席が改選される下院では民主党が多数派を維持する公算が大きい。民主党は2018年中
間選挙で大勝し、8年ぶりに多数党に復帰した。
 
関係筋は「米国では党派の分断が深まっており、上院選が大統領選の結果と連動する傾向が強
まっている」と指摘。下院でも再選困難と判断した共和党議員の不出馬が相次いでおり、「ト
ランプ氏の劣勢が反映されている」と語る。

>>>「トランプ氏の劣勢が反映されている」と語る。