エアバス、CO2排出ゼロの旅客機を計画 水素で航行
2020年9月22日 BBC
https://www.bbc.com/japanese/54244929

欧州航空機大手のエアバスは21日、温室効果ガスを出さない商用機を製造する計画を発表した。そうした機体は初だとしている。
ギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、「ゼロe」(排出ゼロ)をコンセプトとした3機種の設計によって、「商用機部門は歴史的な瞬間」を迎えたと述べた。
また、水素の利用は「航空機の気候への負荷を大幅に減らす可能性」があるとした。

エアバスの発表では、設計した3機種の1つでターボファン・エンジンを搭載したものは、乗客最大200人を乗せて3200キロメートル以上の航行が可能だという。
一方、ターボプロップ・エンジンを使う機体は、乗客数と航行距離がターボファン型の半分ほどになるという。
もう1つの、主翼と胴体が一体となったタイプは、3種の中で最も目を引くデザインとなっている。
すべての機体が、液体水素を燃焼させるように改造されたガスタービン・エンジンで動力を得る。電力は水素燃料電池から作り出す。

エアバスは、実用化のためには空港が大規模の投資をし、燃料補給のためのインフラ整備をする必要があるとしている。