十数年前から注目を集めているのが、「アルツハイマーは脳の糖尿病」という考え方である。

「健康な状態では、膵臓で作られたインスリンは、血液脳関門という、脳にある“関所”を通過して脳で作用する。
ところが、インスリン抵抗性の状態だと、インスリンは血液脳関門を越えられず、脳まで届かない。
インスリンは記憶を司る海馬などにブドウ糖を取り込む働きがありますが、インスリンが届かなければそれが出来ず、記憶力が低下する。
また、脳の神経伝達物質であるアセチルコリンはブドウ糖で作られるため、インスリンが脳で上手く作用しないと、アセチルコリンの機能低下にも繋がるのです」

「最近分かったのは、糖尿病と深い関係のあるインスリンがアルツハイマーの発症と密接に関わっているという事実です」(広島大学名誉教授の鬼頭昭三氏)

https://www.dailyshincho.jp/article/2018/10010800/

※糖尿病は脳へのエネルギーが供給できなくなり、脳が萎縮していく病気の引き金になるので注意しましょう。