日銀 黒田さん 記者会見

ロイター「欧米とアジアで感染動向が異なり、世界各国の政策がバラバラにになった場合どのようにされるのでしょうか?中長期的な観点からお答えください。」
黒田さん「米国は春先のような徹底したロックダウンでなく、経済と両立を図った形で経済の持ち直しがみられる。先進国や中国では金融や経済政策余地はあるが、一部の途上国は厳しい。しかし、リーマンショックような危機は訪れない。注視していく必要はあるだろう。」

NHK「10万円の給付などの巨額な財政出動は経済効果はないと思われますが?ご所見をお聞かせください。」
黒田さん「10万円は緊急避難的な所得の補助であり意味はあると思われる。貯蓄率は増えたことは(国民に)安心感を与えた。」

時事通信「ETFが積みあがって日銀自身の財務リスクがあると思われるが、出口戦略はどのように考えてるのか?」
黒田さん「不安定化した市場をETFは緩和する効果があったと思われる。引き続き必要な政策であると考えてる。」

朝日新聞「ETFの買い入れは終わる気配がない。出口の条件を示してほしい。保有額をどのように減らしていくのか?」
黒田さん「経済及びマーケットが安定したときには議論することもありますが、全体のフレームワークの一環であるため、経済状況や物価の状況も勘案しながら検討していくものである。現時点では必要な政策であると考える。」

ブルームバーグ「金融機関が起点となり、実体経済に下押し圧力となる場合について」
黒田さん「金融庁とよく連携しながら、コロナの状態も見ながら必要な対応をしていきたい。」

産経新聞「日銀の政策の時限措置について」
黒田さん「銀行の貸し出しは順調に伸びている。企業の年越えの資金繰りはクリアされてるとみてる。年度越えの資金繰りについてはこれからの企業の収益を含めてよく見ていこうと思う。」