※重症化すると血漿療法すら効かないとの論文です。コロナ初期の治療のみ有効で、増殖を抑制する抗ウイルス剤とは作用機序が違いますが、ウイルスが増えてしまうと手に負えないという意味においては同じかもしれません。

新型コロナ回復患者の血漿療法、臨床効果みられず=論文
10/23(金) 9:20配信 ロイター
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9af17252c5a328f8c6d2afb142a2abb27cdb789

7日後、回復期血漿治療法を使用したグループには息切れや倦怠感など一部の症状に改善がみられたほか、抗体によるウイルスの「陰性化」を示す率も高かった。
ただ、28日以内に死亡率の低下や深刻な症状の悪化防止を示すとは言えなかった。

レディング大学の細胞微生物学の専門家、サイモン・クラーク氏は「臨床試験ではわずかにウイルスを減少させる効果が見られたが、患者を回復させるには十分ではなかった。
つまり、臨床的なメリットはないということだ」と述べた。

一方、同じレディング大学のイアン・ジョーンズ教授(ウイルス学)は「臨床結果には失望したが、全くの驚きではない」と指摘。
血漿は感染初期に極めて迅速に投与された場合にはより効果を上げる可能性があるとして、新たに感染が確認された患者を対象にこの研究を継続するべきだ、との見解を示した。